まずはミッションを明確にしよう
先日、年に一度開催されている交渉学の交流会に参加してきました。アントレ講座がまだ東大にあった時に、法務リスクマネジメント(※)というテーマで一コマ講義をしていた先生が開催しているものです。先生は、アントレからスピンアウトした後、様々なところで講座を開催されています。交流会は、その同窓生が集まって模擬交渉をするというものでした。
ちなみに、本講座の講師マイケル先生は、交渉学の先生と共同で講座を実施したり、研究をしています。TAタジ君が、去年、マイケル先生の交渉学講座を受けた時の感想をブログに載せてくれています。興味のある方はこちらからどうぞ。
前置きが長くなりましたが、交流会からの学びあるいは再発見はこのようなものです。
「ミッションを明確にする」
仕事をしていると、上司から課題が降ってきて、上司が言うように解かされることがあります。それでうまくいく時もありますが、上司が必ずしも課題を整理して指示しているとは限らないですし、そもそも課題の設定が間違っていることすらあります。
そこについて何も考えずに作業を進めると、何の価値も生まない結果を出すことになってしまいかねません。結果だけを見て、上司から「仕事ができないやっちゃなー」と思われるかもしれません。
ロジカルで優秀に見える人が、前提が間違っているのに「論理的に正しい」ストーリーを構築して提案してくるのに近い状態ですね。
降ってきた課題の背景にあるミッションや目的を確認することで、上司の課題設定やアプローチが適切かどうか考え、自分なりに判断することができます。さらに、より適切と考えられる課題設定やアプローチが可能なら、それを上司に提案することもできると思います。なぜなら、課題はミッション・目的を達成するため設定されるものだからです。
実際に提案するかどうか、提案する場合は伝え方をどうするか、他にもポイントはありますが、全てはミッションや目的を達成するためにやっているので、どれだけ細分化された業務が割り当てられたとしても、よりよい成果物を出すためには、まずは言われたことをやる前にミッション・目的を確認することを心掛けると良いと思います。
書いてて思いましたが、これは先日のもなちゃんの投稿で言われていることをやる前にやることとですな。そうすると、後続作業の質がさらにあがると思います。
ではでは。
※メーカーにおいて、契約交渉の実務家としての法務リスクを管理する経験から「交渉」を学ぶ重要性を認識され、アントレを目指す学生に交渉のイロハを教えてくれていました。