ZENはまだ早い。学会や職場でアタリマエなプレゼンテーション最低限の心得

Photo by Michael Schmid

講座で伝えてきたプレゼンテーションに関することをまとめておきます。
アントレプレナーシップ論講座では毎週プレゼンテーションの機会があります。
今までプレゼンテーションの経験がなかった受講生も、自分はできると思い込んでいた受講生も、驚くくらい成長してきました。

プレゼンテーションに関する情報はたくさんありますが、”本当にアタリマエのこと”を忠実に守ってみるだけで、立派なプレゼンテーションを誰もができるようになります。今回は、講座で大切にしているプレゼンテーションの評価軸や、基礎の基礎となるポイントを紹介します。

プレゼンテーションのポイント

プレゼンテーションについて最初に伝える10個のポイントです。
講座では、毎回発表をこのポイントで評価しています。

Design(設計)

  • 聴衆分析
  • 明確なメッセージ
  • アテンション・ゲッター

Decoration(装飾)

  • フォントサイズ
  • フォーマットの統一
  • メッセージのイメージ化

Delivery(伝達)

  • スタンス
  • アイコンタクト
  • ジェスチャー

 

スライドの美化

デザインは個人個人別別の感覚をもっているので
一概に言えませんが、よく整理されたスライドが
見やすくわかりやすいです。

  • 基本はSimple is best.
  • 整理、整頓(余白、空間を均等に)が大事。
  • PPTのグリッド、ガイド、整列ボタンを使う
  • スライドの流れは、左から右、上から下
  • ボディーの最上部にキーメッセージを必ず書く
  • 基調色は1つ(寒色系(くすみ系)がいい)
  • フォントも1つ(HGPゴシックEが強くていい)
  • 枠線、影、アンダーラインは使わない、太字にしない(つけるならページに1つ、意味を持たせて)

 

口の筋肉の訓練

口の筋肉を鍛えないとしゃべれません。
訓練しましょう。

ex.
「ア」⇒「エ」⇒「イ」(口を横に開いていく訓練)
「ア」⇒「オ」⇒「ウ」(口をすぼめていく訓練)

ex.あめんぼのうた

これを何回も読んで口の筋肉を鍛える
アメンボあかいなあいうえお~!

喉を開いて声をだすと

こういう低い声を出すトレーニングをするとよく通る声になる

小物について

1.マイク

  • 喉に負担がかからないので使うとよい
  • ハンドマイクは重い、手が一本使えない(変な持ち方に気を付けよう)
  • ピンマイクの方が楽

2.ポインター

  • ポインターの光は静止させる
  • 画面の左に立たされることが多い
  • その時には左手に持つ。右手に持つとかっこ悪いし、使いにくい
  • ページ送り機能があると便利

3.会場の設備を事前に確認しておく

  • プロジェクターとPPTの縁が合わないこともある

 

著作権(←すごく重要!)

  • ネット上のイメージファイルを勝手に使わない
  • 使っていいか、サイトオーナーに聞く
  • 著作権とは違うが、データのソースは必ず書く(書いてないと信用されない)

 

上級テクニック

  • スライドマスター・・・背景、配置、フォント、ビュレット、基本図形などを決めておく使うと便利
  • アウトライナー・・・タイトル(1行)とキーメッセージ(普通2行)を決めてから作業分担する
  • 言葉は避ける(←ここまでたどり着こう)
  • 文章より、写真や絵がいい。
  • スライドより、寸劇やビデオがいい

 

デイビッド・ローズの「VCへのプレゼン術」

http://www.ted.com/talks/lang/jpn/david_s_rose_on_pitching_to_vcs.html

  • この人自身のプレゼンがすごい。すっごいエネルギッシュ。
  • 15分間、全く、レディーポジションが崩れない(こんなことなかなかできない)
  • 鼻と眼鏡には15分の間で私が数えた限り4回しか触っていない。
  • めっちゃクチャ、早口、しかし、聞き取れる。なぜか。口をでっかく開けている。
  • ロジックが大事と言っているが、長い文章もダメ、写真がいいと言っている。
  • 投資家が見るのは、「その人自身」と「誠実さ」だそうです。そりゃそうだ。
  • そして、なんと、プレゼンで一番大事なことはスクリーンを絶対見ないことと言っています。

いかがだったでしょうか?
特別なことや、斬新なことは何一つ書いていません。
それでも、多くの人が実は守れていないポイントです。

 

2014年アントレプレナーシップ論講座のご案内

今回紹介した内容はもちろんのこと、多くのプレゼンテーションを目にしている講師やTAの前で毎週プレゼンテーションを行う機会があるのがアントレプレナーシップ論講座の特色です。

2014年の講座も東京都文京区で4/26日からスタートします。
プレゼンテーションを鍛えたい方、やった機会がなくて挑戦してみたい方、是非ともこの講座に挑戦してみてはいかがでしょうか?

興味がありましたら、まずはトップページより4/19(土)の初回説明会にエントリーをしてみてください。