ZENはまだ早い。学会や職場でアタリマエなプレゼンテーション最低限の心得
講座で伝えてきたプレゼンテーションに関することをまとめておきます。
アントレプレナーシップ論講座では毎週プレゼンテーションの機会があります。
今までプレゼンテーションの経験がなかった受講生も、自分はできると思い込んでいた受講生も、驚くくらい成長してきました。
プレゼンテーションに関する情報はたくさんありますが、”本当にアタリマエのこと”を忠実に守ってみるだけで、立派なプレゼンテーションを誰もができるようになります。今回は、講座で大切にしているプレゼンテーションの評価軸や、基礎の基礎となるポイントを紹介します。
プレゼンテーションのポイント
プレゼンテーションについて最初に伝える10個のポイントです。
講座では、毎回発表をこのポイントで評価しています。
Design(設計)
- 聴衆分析
- 明確なメッセージ
- アテンション・ゲッター
Decoration(装飾)
- フォントサイズ
- フォーマットの統一
- メッセージのイメージ化
Delivery(伝達)
- スタンス
- 声
- アイコンタクト
- ジェスチャー
スライドの美化
デザインは個人個人別別の感覚をもっているので
一概に言えませんが、よく整理されたスライドが
見やすくわかりやすいです。
- 基本はSimple is best.
- 整理、整頓(余白、空間を均等に)が大事。
- PPTのグリッド、ガイド、整列ボタンを使う
- スライドの流れは、左から右、上から下
- ボディーの最上部にキーメッセージを必ず書く
- 基調色は1つ(寒色系(くすみ系)がいい)
- フォントも1つ(HGPゴシックEが強くていい)
- 枠線、影、アンダーラインは使わない、太字にしない(つけるならページに1つ、意味を持たせて)
口の筋肉の訓練
口の筋肉を鍛えないとしゃべれません。
訓練しましょう。
ex.
「ア」⇒「エ」⇒「イ」(口を横に開いていく訓練)
「ア」⇒「オ」⇒「ウ」(口をすぼめていく訓練)
ex.あめんぼのうた
これを何回も読んで口の筋肉を鍛える
アメンボあかいなあいうえお~!
喉を開いて声をだすと
こういう低い声を出すトレーニングをするとよく通る声になる
小物について
1.マイク
- 喉に負担がかからないので使うとよい
- ハンドマイクは重い、手が一本使えない(変な持ち方に気を付けよう)
- ピンマイクの方が楽
2.ポインター
- ポインターの光は静止させる
- 画面の左に立たされることが多い
- その時には左手に持つ。右手に持つとかっこ悪いし、使いにくい
- ページ送り機能があると便利
3.会場の設備を事前に確認しておく
- プロジェクターとPPTの縁が合わないこともある
著作権(←すごく重要!)
- ネット上のイメージファイルを勝手に使わない
- 使っていいか、サイトオーナーに聞く
- 著作権とは違うが、データのソースは必ず書く(書いてないと信用されない)
上級テクニック
- スライドマスター・・・背景、配置、フォント、ビュレット、基本図形などを決めておく使うと便利
- アウトライナー・・・タイトル(1行)とキーメッセージ(普通2行)を決めてから作業分担する
- 言葉は避ける(←ここまでたどり着こう)
- 文章より、写真や絵がいい。
- スライドより、寸劇やビデオがいい
デイビッド・ローズの「VCへのプレゼン術」
http://www.ted.com/talks/lang/jpn/david_s_rose_on_pitching_to_vcs.html
- この人自身のプレゼンがすごい。すっごいエネルギッシュ。
- 15分間、全く、レディーポジションが崩れない(こんなことなかなかできない)
- 鼻と眼鏡には15分の間で私が数えた限り4回しか触っていない。
- めっちゃクチャ、早口、しかし、聞き取れる。なぜか。口をでっかく開けている。
- ロジックが大事と言っているが、長い文章もダメ、写真がいいと言っている。
- 投資家が見るのは、「その人自身」と「誠実さ」だそうです。そりゃそうだ。
- そして、なんと、プレゼンで一番大事なことはスクリーンを絶対見ないことと言っています。
いかがだったでしょうか?
特別なことや、斬新なことは何一つ書いていません。
それでも、多くの人が実は守れていないポイントです。
2014年アントレプレナーシップ論講座のご案内
今回紹介した内容はもちろんのこと、多くのプレゼンテーションを目にしている講師やTAの前で毎週プレゼンテーションを行う機会があるのがアントレプレナーシップ論講座の特色です。
2014年の講座も東京都文京区で4/26日からスタートします。
プレゼンテーションを鍛えたい方、やった機会がなくて挑戦してみたい方、是非ともこの講座に挑戦してみてはいかがでしょうか?
興味がありましたら、まずはトップページより4/19(土)の初回説明会にエントリーをしてみてください。