企業課題とは、実際にベンチャー企業から与えてもらった課題にチームで取り込むというものです。
企業課題は第一企業課題(5月に取り組む)と、第二企業課題(6月に取り組む)の2つがあります。
第一企業課題の内容は例年、確立された製品のマーケティング戦略についての課題です。
そして第二企業課題は、技術をビジネスにどう結び付けるかを学ぶ課題が主です。
企業がいくら良いモノやサービスを提供していたとしても、それを適切な人に、適切なタイミングで、適切な方法で届けなければ売れません。第一企業課題ではこの点についてチームで考えてもらいます。
第二企業課題では、技術をどうビジネスに結び付けるか?について学びます。
根本的なところでは第一企業課題と同じですが、扱うものが技術を強みとしたモノやサービスを扱います。例えば理系の学生でしたら、自分の研究でお金を稼ぎたいと思う人は多いかもしれません。とは言え、研究の内容がどんなに素晴らしく、絶対に世の中の役に立つと思っていても、それがお金を稼ぐものでなければ持続的なビジネスとしての発展は困難です。
そこで第二企業課題では、技術マーケティングの視点で、適切な人に、適切なタイミングで、適切な方法でモノやサービスを届け、技術をお金に換える方法を考えてもらいます。
なぜ企業課題をやるのでしょうか?
中には座学だけでも勉強になる、と思う人がいるかもしれません。しかし、それだけでは本当の勉強という意味では不十分だと我々は考えます。実際に社長が考えている会社の課題に対して自ら考え、自分たちなりに答えを見つけ出す経験をすることで、座学のみの学習よりも多くのことを学ぶことができます(社長になりきって取り組むと一番成長できると思います)。
各企業課題の最後に、課題を頂いた企業の社長に向けて、自分たちが1か月間考えてきた成果のプレゼンテーションをします。
発表内容に対しては、課題を出してくださった社長から直接評価を頂きます。頑張ったのだから、きっと良い評価をしてくれるだろうと思うかもしれません。しかし、現実はそう甘くはないです。社長も本気で受講生に対峙して下さります。そのため、求められているものと、今の自分たちの能力で考えられることには大きな差が存在していることに気付くでしょう。常に自分達のビジネスについて考えておられる社長と自分達の差を、いい意味で実感してもらえたら幸いです。
受講生のみなさんには企業課題を通じて社長が何を考え、ビジネスをしているのかを肌で感じてもらい、多くのことを身につけてもらいたいと思っています。