思考から作っているスライドまで、アウトプットを研ぎ澄ませたいあなたが最初に読むべき本

ゴチャゴチャ言ってないで、いいから紙とペン持ってきて図で書けよ。

はい、お伝えしたいことはそれだけです。

今回は本の紹介。
図で考えるとすべてまとまる 戦略プロデューサーが教える、自分の考えをまとめ、相手に伝える最もシンプルな方法 / 村井瑞江

・考えだすと段々と頭のなかがゴチャゴチャしてきて、何がなんだかわからなくなってくる。
・グループでミーティングをしていると、全員が実はまったく別方向を向いていたり、最終的に何もまとめられず終わってしまう。
・プレゼン用の資料を作るといつも伝えたいと思っていることが、相手に伝わらない。
・最終的に自分でも何が言いたいのかわからないスライドになってしまう。

そんな悩みをお持ちの方にオススメの1冊。
最小限にして、実際は十分な内容の込められた本です。

この本では、とても強力で誰にでも使えるようになれる”図”の威力とその使い方を、丁寧に説明しています。

これを1時間で読んであとは99時間くらいひたすら実践をするだけで、何もしていない人とくらべて遥かに先へ進むことができます。既にある程度できている人と比べてもまったく引けをとらない、ベースとなる筋力がついているはずです。

軽く本書の内容に触れてみます。

・”絵が下手”は図が書けるかどうかに関して問題ではない
・とにかくまずは手書きでゴリゴリ書いていこう
・図は考えるものではなく、考えるために図を使う

という事を前半で伝え、後半ではこれだけ覚えておけば十分という7つの必勝パターンの図を、とあるビジネスマンを題材にしたストーリーだてで紹介しています。

図っていうのは絵ではありません。
絵はそのものが何かを伝えるものであったり、芸術性みたいな個人差の生まれるものです。
けれども図は違う。

例えば料理における包丁、色々な切り方を覚えると料理の幅が広がりますよね?
(一人暮らし男性の料理だと、全部適当にざく切りとかやっちゃいますがw)

図も同じようなものだと思ってみてください。
そして切り方・・・紹介されている7つの必勝パターンを身につけてみましょう。
出来上がるもののクオリティが大幅にアップします。

必勝パターン7つとは、
・因数分解のパターン
・マトリックスのパターン
・表のパターン
・比較のパターン
・線表のパターン
・コンセプトのパターン
・プロセスのパターン

前半部分がだいぶ冗長なので、「いいから、何を書けるようになればいいんだ?はよ教えろ〜!」という方は後半の4章〜6章だけいきなり読んでしまってもいいかと思います。前半の導入部分と本のタイトルは長すぎかなと。

全体を通して、難儀な話、斬新な話などはされていません。

「なんだ、こんなの仕事してりゃわかるわ。」

みたいな意見も出るのかもしれませんが、ただ知っているだけでちっとも使えない人が相当数いるのが現実なので、この本でまとめられている内容を謙虚に実践するだけで、相当に”デキる奴”になれますよ。

(Written by Masashi Miyano)